Arch LinuxでNetworkManagerを使いこなす:nmcliとGUIツールの設定ガイド
Arch LinuxでのNetworkManagerのインストールからnmcliを使ったコマンドライン設定、GUIツールの導入までを解説。初心者でも安心のトラブルシューティング付き。
はじめに
Arch Linuxでネットワークを管理するには、systemd-networkdやnetctlなど複数の選択肢がありますが、初心者から上級者まで幅広く使われているのがNetworkManagerです。NetworkManagerは、有線・無線・VPNなどを統一的に管理し、コマンドラインのnmcliやGUIツールから簡単に設定できます。
この記事では、Arch LinuxにNetworkManagerをインストールし、nmcliを使った基本的なネットワーク設定、さらにGUIツールの導入方法をステップバイステップで解説します。トラブルシューティングもまとめているので、つまずいたときの参考にしてください。
1. NetworkManagerのインストールと基本設定
1.1 インストール
まず、NetworkManagerと必要な依存パッケージをインストールします。ターミナルを開いて以下を実行してください。
sudo pacman -S networkmanager
無線接続を使う場合は、wpa_supplicantも一緒にインストールされます。追加で無線ファームウェアが必要な場合があります(例:linux-firmware)。
1.2 サービスの有効化と起動
インストール後、NetworkManagerサービスを有効にして起動します。
sudo systemctl enable NetworkManager
sudo systemctl start NetworkManager
これで、NetworkManagerがシステム起動時に自動起動し、現在も動作している状態になります。
1.3 既存のネットワーク管理ツールとの競合を避ける
Arch Linuxでは、初期状態でsystemd-networkdやnetctlが有効になっている場合があります。これらが競合する可能性があるので、無効化しておきましょう。
sudo systemctl disable systemd-networkd
sudo systemctl stop systemd-networkd
sudo systemctl disable netctl
sudo systemctl stop netctl
ただし、systemd-resolvedは併用可能な場合もあります。必要に応じて設定を調整してください。
2. nmcliを使ったネットワーク設定
nmcliはNetworkManagerのコマンドラインツールです。リモートサーバーやターミナル環境で重宝します。
2.1 デバイスの確認
まず、利用可能なネットワークデバイス(インターフェース)を確認します。
nmcli device status
出力例:
DEVICE TYPE STATE CONNECTION
eth0 ethernet connected Wired connection 1
wlan0 wifi disconnected --
2.2 Wi-Fiに接続する
Wi-Fiに接続するには、まずアクセスポイントをスキャンします。
nmcli device wifi list
接続したいSSIDがあることを確認したら、以下のコマンドで接続します。
nmcli device wifi connect "SSID名" password "パスワード"
成功すると、接続プロファイルが自動的に作成され、次回以降は自動接続されます。
2.3 有線接続の設定
有線接続は通常、ケーブルを挿すだけで自動的に接続されます。手動で設定する場合は、次のように接続プロファイルを作成します。
nmcli connection add type ethernet con-name "MyWired" ifname eth0 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.100/24 ipv4.gateway 192.168.1.1 ipv4.dns 8.8.8.8
con-nameはプロファイル名、ifnameはデバイス名です。DHCPを使う場合はipv4.method autoとします。
2.4 接続の管理
接続プロファイル一覧を表示:
nmcli connection show
特定のプロファイルをアクティブにする:
nmcli connection up "プロファイル名"
切断する:
nmcli connection down "プロファイル名"
プロファイルを削除する:
nmcli connection delete "プロファイル名"
3. GUIツールの導入
デスクトップ環境を使っているなら、GUIツールをインストールすると便利です。
3.1 nm-connection-editor (GTK)
GNOMEなどのGTKベース環境で使える設定エディタです。
sudo pacman -S network-manager-applet
インストール後、アプリケーションメニューから「ネットワーク設定」またはnm-connection-editorコマンドで起動できます。
3.2 plasma-nm (KDE)
KDE Plasma用のアプレットです。
sudo pacman -S plasma-nm
システムトレイからネットワーク設定が可能になります。
3.3 その他のフロントエンド
nmcliの簡易的なTUI(テキストユーザーインターフェース)としてnmtuiも利用できます。sudo pacman -S nmtui
nmtuiを実行すると、CUIベースのメニューが表示され、接続設定やアクティベートが行えます。
4. トラブルシューティング
4.1 NetworkManagerが起動しない
サービスの状態を確認します。
sudo systemctl status NetworkManager
エラーがあれば、ジャーナルを確認。
journalctl -u NetworkManager -n 50 --no-pager
よくある原因は、他のネットワークサービスとの競合です。systemd-networkdやnetctlが有効化されていないか確認してください。
4.2 Wi-Fiが認識されない
無線デバイスがブロックされていないか確認。
rfkill list
ソフトブロックされている場合は、rfkill unblock wifiで解除。
また、無線ファームウェアが不足している可能性があります。dmesg | grep firmwareでエラーがないか確認し、必要ならlinux-firmwareをインストール。
4.3 DHCPでIPアドレスが取得できない
有線接続でDHCPがうまくいかない場合、手動でIPを設定してみてください。
nmcli connection modify "プロファイル名" ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.100/24 ipv4.gateway 192.168.1.1 ipv4.dns 8.8.8.8
nmcli connection up "プロファイル名"
ルーターのDHCPサーバーが正しく動作しているかも確認しましょう。
4.4 DNSが解決しない
/etc/resolv.confがNetworkManagerによって管理されているか確認。
ls -l /etc/resolv.conf
シンボリックリンクが/run/NetworkManager/resolv.confなどを指していればOK。もし手動で編集した場合は、/etc/NetworkManager/NetworkManager.confにdns=default(またはdns=systemd-resolved)と設定して再起動。
*この記事はArch Linuxを実機で日常運用しているSioが、実際のインストール・設定経験に基づいてAI生成コンテンツをレビュー・補完しています。btrfsサブボリュームとLUKS暗号化環境で検証済みです。*
まとめ
この記事では、Arch LinuxにNetworkManagerをインストールし、nmcliを使った基本的なネットワーク設定からGUIツールの導入までを解説しました。
pacman -S networkmanager、systemctl enable/start NetworkManagerdevice status、device wifi connect、connection add/modifynetwork-manager-applet(GTK)、plasma-nm(KDE)、nmtui(TUI)NetworkManagerは非常に柔軟で、コマンドラインでもGUIでも快適にネットワークを管理できます。ぜひ活用してみてください。
より詳細な設定については、Arch WikiのNetworkManagerページを参照することをおすすめします。