Arch LinuxでNetworkManagerを使いこなす:nmcliとGUIツールの設定ガイド

Arch LinuxでのNetworkManagerのインストールからnmcliを使ったコマンドライン設定、GUIツールの導入までを解説。初心者でも安心のトラブルシューティング付き。

Arch LinuxNetworkManagernmcliネットワークGUI2026/5/25

はじめに

Arch Linuxでネットワークを管理するには、systemd-networkdnetctlなど複数の選択肢がありますが、初心者から上級者まで幅広く使われているのがNetworkManagerです。NetworkManagerは、有線・無線・VPNなどを統一的に管理し、コマンドラインのnmcliやGUIツールから簡単に設定できます。

この記事では、Arch LinuxにNetworkManagerをインストールし、nmcliを使った基本的なネットワーク設定、さらにGUIツールの導入方法をステップバイステップで解説します。トラブルシューティングもまとめているので、つまずいたときの参考にしてください。

1. NetworkManagerのインストールと基本設定

1.1 インストール

まず、NetworkManagerと必要な依存パッケージをインストールします。ターミナルを開いて以下を実行してください。

sudo pacman -S networkmanager

無線接続を使う場合は、wpa_supplicantも一緒にインストールされます。追加で無線ファームウェアが必要な場合があります(例:linux-firmware)。

1.2 サービスの有効化と起動

インストール後、NetworkManagerサービスを有効にして起動します。

sudo systemctl enable NetworkManager
sudo systemctl start NetworkManager

これで、NetworkManagerがシステム起動時に自動起動し、現在も動作している状態になります。

1.3 既存のネットワーク管理ツールとの競合を避ける

Arch Linuxでは、初期状態でsystemd-networkdnetctlが有効になっている場合があります。これらが競合する可能性があるので、無効化しておきましょう。

sudo systemctl disable systemd-networkd
sudo systemctl stop systemd-networkd
sudo systemctl disable netctl
sudo systemctl stop netctl

ただし、systemd-resolvedは併用可能な場合もあります。必要に応じて設定を調整してください。

2. nmcliを使ったネットワーク設定

nmcliはNetworkManagerのコマンドラインツールです。リモートサーバーやターミナル環境で重宝します。

2.1 デバイスの確認

まず、利用可能なネットワークデバイス(インターフェース)を確認します。

nmcli device status

出力例:

DEVICE  TYPE      STATE         CONNECTION
eth0    ethernet  connected     Wired connection 1
wlan0   wifi      disconnected  --

2.2 Wi-Fiに接続する

Wi-Fiに接続するには、まずアクセスポイントをスキャンします。

nmcli device wifi list

接続したいSSIDがあることを確認したら、以下のコマンドで接続します。

nmcli device wifi connect "SSID名" password "パスワード"

成功すると、接続プロファイルが自動的に作成され、次回以降は自動接続されます。

2.3 有線接続の設定

有線接続は通常、ケーブルを挿すだけで自動的に接続されます。手動で設定する場合は、次のように接続プロファイルを作成します。

nmcli connection add type ethernet con-name "MyWired" ifname eth0 ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.100/24 ipv4.gateway 192.168.1.1 ipv4.dns 8.8.8.8

con-nameはプロファイル名、ifnameはデバイス名です。DHCPを使う場合はipv4.method autoとします。

2.4 接続の管理

接続プロファイル一覧を表示:

nmcli connection show

特定のプロファイルをアクティブにする:

nmcli connection up "プロファイル名"

切断する:

nmcli connection down "プロファイル名"

プロファイルを削除する:

nmcli connection delete "プロファイル名"

3. GUIツールの導入

デスクトップ環境を使っているなら、GUIツールをインストールすると便利です。

3.1 nm-connection-editor (GTK)

GNOMEなどのGTKベース環境で使える設定エディタです。

sudo pacman -S network-manager-applet

インストール後、アプリケーションメニューから「ネットワーク設定」またはnm-connection-editorコマンドで起動できます。

3.2 plasma-nm (KDE)

KDE Plasma用のアプレットです。

sudo pacman -S plasma-nm

システムトレイからネットワーク設定が可能になります。

3.3 その他のフロントエンド

  • nmcliの簡易的なTUI(テキストユーザーインターフェース)としてnmtuiも利用できます。
  • sudo pacman -S nmtui
    

    nmtuiを実行すると、CUIベースのメニューが表示され、接続設定やアクティベートが行えます。

    4. トラブルシューティング

    4.1 NetworkManagerが起動しない

    サービスの状態を確認します。

    sudo systemctl status NetworkManager
    

    エラーがあれば、ジャーナルを確認。

    journalctl -u NetworkManager -n 50 --no-pager
    

    よくある原因は、他のネットワークサービスとの競合です。systemd-networkdnetctlが有効化されていないか確認してください。

    4.2 Wi-Fiが認識されない

    無線デバイスがブロックされていないか確認。

    rfkill list
    

    ソフトブロックされている場合は、rfkill unblock wifiで解除。

    また、無線ファームウェアが不足している可能性があります。dmesg | grep firmwareでエラーがないか確認し、必要ならlinux-firmwareをインストール。

    4.3 DHCPでIPアドレスが取得できない

    有線接続でDHCPがうまくいかない場合、手動でIPを設定してみてください。

    nmcli connection modify "プロファイル名" ipv4.method manual ipv4.addresses 192.168.1.100/24 ipv4.gateway 192.168.1.1 ipv4.dns 8.8.8.8
    nmcli connection up "プロファイル名"
    

    ルーターのDHCPサーバーが正しく動作しているかも確認しましょう。

    4.4 DNSが解決しない

    /etc/resolv.confがNetworkManagerによって管理されているか確認。

    ls -l /etc/resolv.conf
    

    シンボリックリンクが/run/NetworkManager/resolv.confなどを指していればOK。もし手動で編集した場合は、/etc/NetworkManager/NetworkManager.confdns=default(またはdns=systemd-resolved)と設定して再起動。


    *この記事はArch Linuxを実機で日常運用しているSioが、実際のインストール・設定経験に基づいてAI生成コンテンツをレビュー・補完しています。btrfsサブボリュームとLUKS暗号化環境で検証済みです。*

    まとめ

    この記事では、Arch LinuxにNetworkManagerをインストールし、nmcliを使った基本的なネットワーク設定からGUIツールの導入までを解説しました。

  • インストールとサービス起動pacman -S networkmanagersystemctl enable/start NetworkManager
  • nmcliの基本操作device statusdevice wifi connectconnection add/modify
  • GUIツールnetwork-manager-applet(GTK)、plasma-nm(KDE)、nmtui(TUI)
  • トラブルシューティング:競合サービスの無効化、rfkill、ファームウェア確認
  • NetworkManagerは非常に柔軟で、コマンドラインでもGUIでも快適にネットワークを管理できます。ぜひ活用してみてください。

    より詳細な設定については、Arch WikiのNetworkManagerページを参照することをおすすめします。