Arch Linux AURパッケージ管理入門:yayとparuの違いと使い方

Arch LinuxのAUR(Arch User Repository)とAURヘルパーyay、paruの違い、インストール方法、基本的な使い方を初心者向けに解説。PKGBUILDの役割も紹介。

Arch LinuxAURyayparuPKGBUILDパッケージ管理2026/5/25

*この記事はArch Linuxを実機で日常運用しているSioが、実際のインストール・設定経験に基づいてAI生成コンテンツをレビュー・補完しています。btrfsサブボリュームとLUKS暗号化環境で検証済みです。*

Arch Linux AURパッケージ管理入門:yayとparuの違いと使い方

Arch Linuxの魅力の一つに、豊富なパッケージを提供するAUR(Arch User Repository)があります。しかし、初心者にとっては「AURって何?」「どうやって使うの?」と疑問に思うことも多いでしょう。この記事では、AURの基本から、代表的なAURヘルパーであるyayとparuの違い、実際の使い方までを解説します。

AUR(Arch User Repository)とは?

AURは、Archユーザーが作成したパッケージを共有するコミュニティリポジトリです。公式リポジトリには含まれていないソフトウェアも、AURを通じて簡単にインストールできます。

  • 定義: AURは、ユーザーが作成したPKGBUILD(ビルドスクリプト)を集めたリポジトリで、makepkgを使ってソースからパッケージをビルドする仕組みです。
  • 背景: Arch Linuxはシンプルさを重視しており、公式リポジトリには厳選されたパッケージしか含まれません。しかし、ユーザーから「もっと多くのソフトウェアを簡単にインストールしたい」という要望が高まり、AURが誕生しました。これにより、コミュニティが自由にパッケージを提供できるようになり、Archのエコシステムが拡大しました。
  • 仕組み: AURの各パッケージはPKGBUILDというスクリプトで構成されています。PKGBUILDには、ソースコードの入手先、ビルド手順、依存関係などが記述されています。ユーザーはこのPKGBUILDをダウンロードし、makepkgコマンドでビルド・インストールします。ただし、手動で行うのは面倒なため、AURヘルパーが自動化してくれます。
  • AURヘルパー:yayとparu

    AURヘルパーは、AURパッケージの検索、ダウンロード、ビルド、インストールを自動化するツールです。代表的なものにyayとparuがあります。

    #### yay(Yet Another Yogurt)

  • 特徴: 長年使われてきた定番のAURヘルパー。シンプルで安定しており、多くのユーザーに支持されています。
  • インストール:
  •   sudo pacman -S --needed git base-devel
      git clone https://aur.archlinux.org/yay.git
      cd yay
      makepkg -si
      
  • 基本的な使い方:
  • - パッケージの検索: yay パッケージ名 - パッケージのインストール: yay -S パッケージ名 - システム全体の更新(AUR含む): yay -Syu

    #### paru(パル)

  • 特徴: yayの後継として開発された、Rust製の高速なAURヘルパー。並列ビルドやカラフルな出力、pacmanとの統合が強化されています。
  • インストール:
  •   sudo pacman -S --needed base-devel
      git clone https://aur.archlinux.org/paru.git
      cd paru
      makepkg -si
      
  • 基本的な使い方:
  • - パッケージの検索: paru パッケージ名 - パッケージのインストール: paru -S パッケージ名 - システム全体の更新(AUR含む): paru -Syu

    #### yayとparuの違い

    機能yayparu
    言語GoRust
    並列ビルドなし(順次)あり(高速)
    設定ファイル~/.config/yay/config.json/etc/paru.conf, ~/.config/paru/paru.conf
    出力の色付け限定的カラフル
    pacmanラッパーありあり(より統合)
    開発の活発さ安定しているが更新は緩やか活発に開発中
    初心者には、ドキュメントが豊富でコミュニティも大きいyayをおすすめします。一方、速度やモダンな機能を重視するならparuが適しています。

    実用例:yayとparuでパッケージをインストール

    ここでは、例として「google-chrome」をインストールする手順を示します。

    #### yayの場合

  • パッケージを検索:
  •    yay google-chrome
       
    すると、AUR内の関連パッケージ一覧が表示されます。
  • インストール:
  •    yay -S google-chrome
       
    依存関係の確認後、ビルドが開始され、自動的にインストールされます。

    #### paruの場合

  • パッケージを検索:
  •    paru google-chrome
       
  • インストール:
  •    paru -S google-chrome
       
    paruは並列ビルドにより、複数の依存パッケージを同時にビルドするため、yayより高速な場合があります。

    よくある誤解

  • AURは公式リポジトリと同じくらい安全?
  • いいえ。AURのパッケージはコミュニティによって管理されており、公式のような厳格な審査はありません。PKGBUILDを確認するなど、自己責任で使用する必要があります。
  • yayやparuはpacmanの代わりになる?
  • 部分的にはそうです。yayやparuはpacmanのラッパーとして動作し、pacmanのコマンド(-S, -R, -Qなど)をそのまま使えます。ただし、完全に置き換えるわけではなく、pacman自体もインストールされています。
  • AURヘルパーを使わなくてもAURは使える?
  • はい。手動でPKGBUILDをダウンロードし、makepkg -siでインストールできます。ただし、依存関係の解決や更新が面倒なため、ヘルパーの使用が推奨されます。

    まとめ

    AURはArch Linuxの大きな強みであり、yayやparuといったAURヘルパーを使うことで、その恩恵を簡単に受けられます。初心者の方はまずyayを試し、慣れてきたらparuに移行するのも良いでしょう。AURを活用して、Arch Linuxライフをより充実させてください。